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キャバ嬢は時給が変動する仕事
キャバ嬢としてこれから仕事をしたいと考えている女の子に、はっきりと言っておきたい事があります。
それは「キャバ譲の仕事はサラリーマンとは違う」という事です。
サラリーマンはあらかじめ決められた時給で働き、その時給が毎月変化する事は基本ありません。
ところがキャバ嬢は営業成績により時給が毎月上下します。「キャバ嬢は時給が変動する仕事である」と、まずは知っておいてください。
主な給料システムについて
キャバ嬢に支払う報酬については、以下のような計算方法があります。
それを今からご説明しましょう。
指名本数スライド
来店したお客様が「萌香ちゃん呼んで来て」と特定のキャバ嬢を指名すると営業成績としてカウントされます。
指名にも2種類あり、来店時に入り口で「萌香ちゃんお願い」と指名すると本指名、店内で指名すると場内指名です。
場内指名はノリで取れる事もありますが、本指名は本物の固定客でなければ取れません。
そのため本指名を決められた期間(1か月など)で何本取れるかで時給が決まるシステムを「指名本数スライド」と呼んでいます。
(場内指名もカウントするお店もあるかもしれません)
ポイントスライド
キャバ嬢が決まった期間に本指名や場内指名、同伴出勤などお店の売り上げに繋がる営業成績をどれくらい残したかをポイントに換算し、時給を決めるシステムです。
本指名1回につき2P、場内指名1P、同伴2Pなどのポイントをあらかじめ決めておき、一か月間に何P稼いだかを計算。
営業成績が良ければ時給はアップ、悪ければ時給ダウンとなります。
売上スライド
売上スライド制は、本指名してくれたお客様が決まった期間に(1か月など)どれだけのお金を使ってくれたかで時給が決まるシステムです。
フリー客や新規客に関しては計算されません。仮に売り上げ金額がゼロだと時給は最低額、1万円でも売上があれば時給は最低額にプラス500円などお店によって算定額に差があります。
バックについて
バックとは「報奨金」の事です。キャバクラでは様々な報奨金を用意しているお店も多く、時給以上に稼ごうと思えばこの報奨金(バック)を狙うのが一番です。
では一体どんな報奨金が用意されているのでしょうか?その種類をざっくりチェックしてみましょう。
仮に1杯1,000円のドリンクを奢ってもらった場合、女の子には約200~300円の報奨金が入ります。
フードバック…おつまみ(フード)をお客様が注文すればフードバックが入ります
ボトルバック…お客様が新しいボトルを注文するとボトル代の何割かがキャバ嬢に入って来ます
同伴(出勤)バック…同伴出勤に対して支払われる報奨金。約2,000~3,000円前後
本指名バック…本指名されるともらえる報奨金。約500~2,000円前後
この報奨金ですが、お店によってその種類や金額は様々。
お店によって差があるため、報奨金狙いの女の子は面接時にバックの条件やシステムをよく聞いておいてください。
主なノルマについて
キャバクラはお客様がお店で使った料金によって運営されています。
つまり売り上げがないとお店は潰れてしまうのです。そこで店舗側ではキャバ嬢にノルマを設定し、毎月の売り上げを確保しようとします。
「うちはノルマがありません」とノルマのないお店をアピールするお店も結構ありますが、商売である以上、何らかの目標は設定されているようです。
ではどのようなノルマがあるのでしょうか?
1.指名本数ノルマ
人気のあるキャバ嬢は1か月の間に何度も指名されています。
お気に入りの女の子を指名するためにお客様は指名料を別途支払っているため、お店にとってそれらは大事な収入源。
そのため「1か月に本指名を3本取りなさい/場内指名を5本取りなさい」などと言った目標が設定されており、それを指名本数ノルマと呼びます。
どの女の子にどれだけのノルマを課すかは、女の子の勤務状況を見ながら調整していきます。
2.売上ノルマ
決められた期間の売り上げをお店側から設定され、それを達成しないと時給ダウンや罰金が科せられます。
目標額はキャバ譲の勤務状況や毎月の売り上げ額などを見ながら調整します。
あまり売り上げのない女の子に普段の3倍、4倍のノルマを課してもプレッシャーになるだけですから、僕の場合は「もうちょっと頑張ってくれないかな?」と言う意味で、普段の月の約1.5~2倍のノルマをお願いしています。
売上ノルマはお店にもよるかもしれませんが、僕は「もうちょっと頑張ってもらいたい」と思う女の子に発破をかける意味合いでお願いしています。
あまり厳しいノルマではないのでちょっと頑張れば達成出来るレベルにしています。
もしノルマが達成出来ない場合、後述しますが罰金を支払ってもらう事になります。
3.同伴ノルマ
同伴出勤ではお客様は必然的に本命キャバ嬢を本指名する事になりますし、お店でヘルプの女の子にドリンクを奢ったりおつまみを注文する、ボトルを下ろすなど結構お金を使ってくれます。
そのため同伴に関してもノルマを設定して積極的に同伴出勤を増やしてもらうようにお願いします。
全てのノルマに同じ事が言えますが、ノルマの設定に関しては各お店によってかなり差があります。
高級店ほどノルマが厳しいと聞いていますので、高時給がもらえるお店に勤務するならそれなりのノルマは覚悟しておいた方が良いかもしれません。
4.出勤日数ノルマ
女の子に対しては「自由シフト」になっているので、出勤を強要する事は出来ません。
ただ「週2日勤務出来ます」と言う女の子に対して「週2日、8時間の勤務をするのがノルマ」と、出勤日数や勤務時間ノルマを課す事はあります。これも店舗による、としか言えません。
僕が管理するお店では、無断欠勤する子はあまりいないので出勤日数ノルマは特に設けていませんが、無断欠勤が多い店舗だと出勤日数ノルマは厳しいかもしれません。
ここで理解して欲しいのは、全てのお店で女の子に出勤日数ノルマや勤務時間ノルマ、同伴ノルマ、売上ノルマなどをお願いしているわけではない、という事です。
お店の経営状況や店長・経営者の方針、女の子の質などによりノルマのないお店もあります。
面接時に必ずノルマや罰金の有無について確認してください。
罰金について
普段サラリーマンやOLとして生活されている方にとって「罰金」とは耳慣れない言葉かもしれません。ところがナイトワーク業界では普通に使われる言葉です。
キャバ嬢が罰金を科せられるケースは主に3つあります。
2.無断欠勤や遅刻をした時
3.お店のルールを破った時
ではどのような罰金があるのでしょうか?主だったものをまとめてみましょう。
無断欠勤罰金…無断欠勤1回2万円や、事前に欠勤の連絡をしていれば罰金は科さないなど店舗によってルールは違います。
ノルマ未達の罰金…ノルマが達成出来ない場合に科す罰金です。
罰金は徴収するお店と徴収しないお店があり、また罰金制度を導入している店舗でも罰金額には差があります。
女の子としては罰金のないお店で働きたいのが本音でしょうから、これも事前にしっかり確認してください。
まとめ
キャバ嬢の給料システムやノルマ、罰金についてまとめました。
大事な報酬に関する事なので、面接時に時給額や罰金制度やノルマの有無、また報酬から差し引かれる経費などについてしっかり聞いておいてください。
給与算定の方法には指名本数スライド制やポイントスライド制などいくつか種類がある
各種ノルマの設定されているお店ではノルマクリアが必要/ノルマのないお店もある
ノルマ未達や無断欠勤・遅刻の場合は罰金が科せられる事もある